フォトクロミック分子によって
レンズはさまざまな濃度に変化

トランジションズ レンズは紫外線に当たるとレンズ内の膨大なフォトクロミック分子の構造に変化が起こります。この化学反応によってレンズの色が濃くなるのです。

光によって濃度(視感透過率)が変わるレンズは全てフォトクロミック分子を利用しています。トランジションズだけが持つテクノロジーの鍵は特許取得の分子系列にあり、レンズの表面処理加工によってフォトクロミック分子がレンズ前面部に組み込まれます。これらの分子がスムーズに少しずつ濃度を変えることで、強い日差しの時も曇りや屋内であっても、いつも最適な量の光を眼に届けるのです。

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通常レンズから機能性レンズを生む技術とは?

トランジションズ オプティカル社のフォトクロミック技術がレンズの重要な機能として活かされるための特殊な表面処理加工には2種類あります。

一つはインバイビング(含浸法)と呼ばれる処理加工法です。ラテン語で「のみ込む」を意味するimbibereから派生した言葉で、この方法は熱を利用してフォトクロミック染料をレンズ基材へ浸透させます。この工程が完了した後、レンズ表面にキズ防止コーティングが施されます。

レンズ素材によってはインバイビング加工に向かないこともあります。その場合は、トランス-ボンディングと呼ばれる別の処理加工法が用いられます。インバイビング法がフォトクロミック染料をレンズ表面から内部へ閉じ込めるのに対し、トランス-ボンディング法はレンズ表面にフォトクロミック染料をコーティングするものです。

インバイビング法とトランス-ボンティング法ではいずれも均一に染料を定着させるので、度数によるレンズの厚みの違いも問題ありません。さらに快適なフォトクロミックの効果、レンズの耐久性、また反射防止コーティング等との互換性を確保すべく、トランジションズ オプティカル社では こうした表面処理加工法についての開発を重ねています。


車のフロントガラス(UVカット機能付き)下では

ほとんどのフォトクロミックレンズは紫外線への反応を主としています。そのため、太陽に当たれば色付き、屋内ではクリアなままです。車のフロントガラスは紫外線カット率99%以上のものが一般的なので、たいていのフォトクロミックレンズは車内では濃くなりません。これを解決する常用レンズとして誕生したのが、トランジションズ エクストラアクティブです。紫外線と自然光(可視光、白色光など)のいずれにも反応する特殊なフォトクロミック染料によって、車内でもレンズ濃度が中程度まで変化します。

また、ドライビングにお勧めの度付き対応サンレンズもあります。先進の技術が結集したトランジションズ ドライブウェアは、NuPolar®偏光効果で路面反射によるギラツキやフロントガラスへの映り込みを軽減し、トランジションズのフォトクロミック効果により光の状態に合わせてレンズの色と濃度が自動的に変化します。


フォトクロミックのテクノロジーと温度の影響

フォトクロミック技術が利用する分子は、紫外線に反応して構造変化することで色の変化を生みます。しかし、温度によっては分子の反応時間に影響を与えます。レンズが冷えると分子が元の状態に戻る動きは鈍くなります。このことは、レンズが濃い状態からクリアになるまでの時間がより長くかかることを意味します。また、レンズが温まると分子は素早く元に戻るようになり、つまり退色スピードが速まるのです。具体例を挙げると、晴れた暑い日に外にいても、日陰で休めば、レンズは紫外線量の減少を素早くとらえて色が薄くなります。一方、晴天で寒い日に屋外で過ごしたのち日陰へ移動した場合、レンズの色の戻りは温暖な時期と比べれば緩やかです。

トランジションズの研究者たちは、さらに技術を向上させ、紫外線とレンズの温度との間で最適なバランスを満たす分子系列を作り出すべく努めています。実際、最新のトランジションズ レンズは高温の状況において、前の世代より濃度が1割高くなります。こうした取り組みは、弊社がフォトクロミックレンズ製造業のトップランナーである理由のひとつと言えるでしょう。新商品トランジションズ シグネチャーはいままでより、紫外線に反応します。どんな気温下であれレンズの着色濃度は平均15%~21%アップし、また、反射光などの間接光も敏感にとらえます。


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